前回までは,ケアレスミスの防ぎ方について書いてきました.
今回は,論理のミスの防ぎ方について書いていこうと思います.
間違いが起こってしまう点は次のような箇所です.
- 「(〜なので)Aである」という文章
- 書き始めの数式(前に = がついていない数式)
どちらの場合も,「自分の書いた文章や式が本当に合っているかな?」と自分自身でよく確かめることが重要です.
〜なのでと書いたけれど〜の部分は正しいだろうか?
〜なのでAであると書いたけれどAにはならない場合はないだろうか?
この数式が成り立つ理由を書いているだろうか?
書かれた理由は正しいだろうか?
テストや入試でなければ,このようなことを考えるのは面倒だと思うかもしれません.
しかし普段からやっていないことが本番でいきなりできるはずはありませんし,常にこのように考えることで論理的な思考が身についてくるはずです.
一人で行なっていてもよくわからない,間違いに気づけない,という場合には他の人と解答を見せ合うと良いと思います.
その場合には,他の人の解答を「間違っているのでは?」と批判的に読むことが大事です.
他の人の解答を読んでいくと,「どうしてこうなる?」「どうしてこうだといえる?」という部分が出てきます.
そういう部分は,説明が足りない,もしくは間違っている部分となるので,自分でも気をつける必要があるとわかります.
また,逆に自分の解答を読んでもらうことで,そのような部分を教えてもらえます.
今日のポイント
「自分の書いた文章や式が本当に合っているかな?」と自分自身でよく確かめることが大事