今回は計算過程でのケアレスミスを防ぐテクニックその5 次元法です.
これは答えの次元が合っているかを確認する方法です.
例
「1辺がnの正六角形の面積を求めよ.」
という問題の場合,答えには $n^2$ が使われるはずです.
なぜなら, $n$ が2倍になると,面積は4倍になる( $n^2$ に比例する)からです.
そのため,答えが $3n^3$ や $2n$ となっていれば間違いであるとわかります.
この方法のメリットは確認が簡単にできることです.
デメリットは,次元がどうなっていれば正解なのか,というのが感覚的になってしまうことです.そのため,あまり信頼できない確認法となってしまいます.
次元法とは話が少し違ってしまいますが,答えが正しい範囲に入っているかということを確かめることは重要です.
例をいくつか挙げてみます.
- 面積 → 正の値になっているか
- 確率 → 0以上1以下になっているか
- 場合の数 → 整数になっているか
確認を行うことで間違いに気づくことができるでしょう.
今日のポイント
次元法(答えの次元が合っているか確認する)