少し前に数学は間違えないことが大事だと書きました.
ここから数回にわたって,間違えないためにはどうすればいいのか,ということを書いていこうかと思います.
間違えるパターンは大きく分けて2種類あります.
- 論理の誤り
- ケアレスミス
論理の誤りとは,簡単に言うと 「Aであるから,Bである」 と考えたけれどもそれが間違っている場合です.
ケアレスミスは,計算ミスや数字の書き間違いなどのミスのことです.
気をつけて,確実に減らすことができるのはケアレスミスの方です.そこでまずはケアレスミスの減らし方を見ていきます.
ケアレスミスを減らすために有効なのは,何度も確かめることです.
例えば,Aさんは計算が苦手で,計算問題を解いて正解できる確率が80%だとします.
このときAさんがいつも通りに解くとすると,点数は80点となります.
ですが,Aさんが問題を解き終わった後に,再度始めから解いてみるとどうなるでしょうか?
Aさんが2回とも間違う確率は0.2×0.2 = 0.04 となり,たった4%となります. 2回の計算が一致しなかった(一回は間違えた)場合は,その2つの計算を見比べることで間違いに気付けるでしょう.
少なくとも1回正解した問題は正解できるとすると,点数は96点です.
このように確かめる回数を増やせば,その分正解する確率をあげることができます.
今日のポイント
何度も確かめることでケアレスミスを減らす